夏山シーズン真っ只中、もうすぐ秋山シーズンに入って紅葉を見に行く計画を立てられている方も多いのではないでしょうか?
せっかくアルプスなど高い山に行くならテント泊で山を満喫したいですよね。
ですがテント泊は荷物が重たくなりがち。腰骨や肩の痛みにお悩みでないですか?
私も長年悩まされ、下山後温泉に入る度に皮の剥けた腰骨と肩にお湯が沁みていました・・・。
ですが最近ドイツのアウトドアメーカー「ドイター」の女性用ザックを使ってみたところ、腰骨の痛みが大幅に改善されたんです!
今回は実際にテント泊縦走で使用してきたので、使用感をレビューしていきます。
この記事を読むと
・女性用ザックとユニセックスザックって何が違うの?
・ドイターのザックって実際どう?
・実際に使った人の感想を知りたい!
ということが分かります。
こんにちは、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
学生時代にワンダーフォーゲル部で山を始め、登山歴11年目になりました!
スポーツ・アウトドアブランド向けに機能性生地を開発・販売する商社を経て、今は国内某アウトドアメーカーの直営店で働いています。
女性用ザックの特徴は?
男女兼用モデルと女性用モデルのザックをラインアップしているアウトドアブランドはいくつかあります。
デザインや機能性で選んで男女兼用モデルを使用されている女性の方、多いのではないでしょうか?
私も過去2つの大型ザックを使用してきましたが、どちらも男女兼用モデルでした。
毎回のテント泊登山で悩まされていたのが
腰骨が痛すぎる・・・
そもそも男性と女性では体の作りが違うので、男女兼用のザックを女性が背負うと身体に合わないということが起こります。
この身体の違いがザックの違いに現れる!
・肩幅
・背面長
・骨盤の形
肩幅
女性よりも男性の方が肩幅は広いですよね。
男性に合わせて作ってあるザックを女性が背負うと、肩の筋肉の中心で荷重を支えることができなくなるため、ずり落ちや疲労につながります。
またショルダーストラップも男性に合わせて幅広の作りになっているため、女性にはフィットしにくくなるんです。
背面長
女性は男性に比べて腰骨の位置が高く、背面長が短い傾向にあります。
男性用やユニセックスの物を女性が背負うと、腰骨の位置にヒップベルトが来ずに肩に荷重がかかりすぎてしまうんです。
また背面パッドと背中の間にすき間が空いてしまうため荷物の重心がブレて、疲れやすくなってしまいます。
背面長は首の第7頸椎から仙骨までの長さです
首を軽く前に倒したときに一番ボコッとする骨から、お尻の付け根の骨までで測ります
骨盤の形
女性の骨盤は腰からヒップにかけて弓形上の曲線になることが多いです。
そのためヒップベルトは骨盤のカーブに合わせて内向きに入ってくれている方がしっかり荷重を腰で支えられるようになります。
まとめ
・女性は男性よりも肩幅が狭い
・女性は男性よりも背面長が短い
・女性の骨盤は弓形状の曲線になっている
ドイターAir contactの良かったところ3つ
パッドが柔らかい
フィッティングの時点で背負っていないように軽く、腰と肩の柔らかなパッドに一目ぼれしました。
実際テント泊縦走した時も、ヒップベルトをしっかり締めても今までのような腰骨の痛みを感じなかったんです!
ただ肩の痛みはあったので、そのあたりはベルトの締め具合を変えて調整する必要がありました。
ヒップベルトをグッと締めて、ショルダーストラップを少し緩めてあげると肩が楽です!
背中が蒸れにくい
背面にはフワフワのメッシュパッドと粗目のメッシュ地の2種類が使われています。
背中の真ん中部分にはクッションを置かずに粗目のメッシュを配置することで、背中とザックの間に少しすき間ができ蒸れを効果的に排出してくれるんです。
メインの荷室に楽々アクセス
メイン荷室のフロント部分にはU字形のジッパーがあります。
ここを開くことによって下部分の荷物が取り出しやすくなっているんです。
正直荷物がパンパンの状態での開け閉めはしにくかったですが、それでもメイン荷室下部分に直接アクセスできるのはとても便利でした。
ドイターAir contactの残念だったところ2つ
フロントポケットがない
シンプルな見た目がドイターAir contactの良いところではあるのですが、フロントポケットがないのがやや不便に感じます。
今まで使用していたザックであれば、縦走中に出たゴミをまとめて入れたりしていたのですが、それができなくなってしまいました。
ゴミ問題はモンベルのODガベッジバッグを使用して解決しています。
(下の写真を押すとモンベルの商品ページにリンクされます。)
上手くパッキングしないと軸がブレる
テント泊をして撤収した次の日、なかなか家でパッキングした時のようにきれいにはできませんよね。
ただドイターAir contactはある程度きれいにパッキングをしてあげないと軸のブレを感じました。
背中側に重心を寄せて、左右の重量差も少なくなるようにパッキングしてあげないと、バランスを崩したときに身体が振られてしまいます。
パッキングに少しコツがいるかなと感じました。
パッキングのコツについてはこちら↓の記事で解説しています。
【登山】パッキングの方法を徹底解説! | まめにアウトドア (mame-outdoor.com)
サイズ感をレビュー
身長163cm女性、背面長約60cmです。
ドイターのAir contact 60+10SLを使用しています。
ドイターのザックは背面長の調節が簡単にできるので、まずは調節していきましょう。
VARI QUICKと書いてあるところを上に持ち上げると、動かせるようになります。
VARI QUICKのタブをループに通してマジックテープを留めなおせば、調節完了です。
私は上から3つ目のループに通しています。私より背面長の長い方は上のループ、短い方はもっと下のループに通しましょう。
ドイターAir contactの細かなギミックを紹介
まずはポケットから確認していきましょう。
・雨蓋
・雨蓋の裏
・両サイドのパワーメッシュポケット
・ヒップベルトの両サイド
ポケットは少なめ・・・
ハイドレーション対応しています。
メイン荷室のオレンジのマジックテープにハイドレーションのフックを掛けて、ボトル部分はポケットにしまいます。
チューブは左手側から出てきます。
個人的に感動したのがメインの荷室の開けやすさ!
カリマーのザックと比べてみても紐は細くパーツも小さいように感じますが、太い紐よりも摩擦が少なくスルスル開けられます。
トレッキングポールは前部分にこのように取り付けできます。
ヘルメットは雨蓋の上に付けられるようにもなってますし、フロントパネルのデイジーチェーンを利用すれば簡単に付けられます。
両サイドはパワーメッシュで伸縮性の高いポケットになっています。
2リットルの水も余裕!
このサイドポケットで注目してほしいのがこのコンプレッションベルト。
サイドにはこのように2本のコンプレッションベルトが付いているのが一般的ですよね。
下のコンプレッションベルトはポケットの上に付いているのがほとんどですが、ドイターのザックはなんとポケットの中にあるんです。
これになんの意味が・・・?
物を出し入れする時にベルトを緩めたり締めたりする必要がなくなるんです。
とは言え「ベルトで固定しとかないと物が落ちるのでは?」と心配になりますよね。
2リットルぐらいの水筒ならポケットの伸縮性でしっかり固定されますし、テントポールなど細長いものであれば上のコンプレッションベルトで固定すればOKです。
ザックカバーは底に付いています。
フロントパネルは写真のようにU字に開けることができます。
メイン荷室に入れた下の物も取り出しやすいですよね。
フロントパネルを開けるとコンプレッションベルトが。
このポケットから荷物を取り出したとき、パンパンに物が詰まっていると中身がちょっと飛び出たりしますよね。
そうなってもこのコンプレッションベルトがあれば、ある程度押し込むことができるんです。
ちなみに2つある荷室は繋げることができます。
まとめ
・ハイドレーション対応
・ザックカバー付き
・サイドのコンプレッションベルトに工夫アリ
・ヘルメットは雨蓋かフロントパネルに取り付け可
・メイン荷室に簡単アクセス
・なんとここにもコンプレッションベルトが
ドイターの女性用ザックは腰骨の痛みにお悩みの方に試してほしい
登山を始めてこれまで2つの大型ザックを使ってきましたが、どちらも腰骨が痛んでしょうがなかったんです。
「こんなもんなのか・・・」と諦めていたのですが、ドイターの女性用Air contactを試してみた瞬間全く重さを感じず感動しました。
実際にテント泊で試してみても終始腰骨の痛みを感じずに歩くことができたんです。
ザックにお悩みの女性には一度女性用モデルを試してみていただきたいですし、腰骨の痛みにお悩みの方にはドイターのAir contactを試してみていただきたいです。(ドイターの回し者ではありません)
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