登山用のバックパック持っていますか?
こんにちは、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!春になり、登山を始める方が増えてきたな~と思う今日この頃。
私が勤めているお店にもバックパック(以下ザック)を見に来られるお客様が多くいらっしゃいます。
登山用ザックは普段使っているバックパックと違い、重たい荷物を長時間背負って快適に歩ける工夫が随所に施されているのです。
今回は日帰り用のザックを紹介したいと思います。
ザックの各パーツの名称や、選ぶときにチェックすべきポイントも解説するので、登山を新たに始められる方のザック選びの参考になれば幸いです。
ザックの容量別使用シーン
20リットル以下
20リットル以下のザックは容量的にも限られたものしか入らないため、アタックザックとしての使用がメインになります。
アタックザックとは宿泊を含む縦走登山において、キャンプ地から山頂までを往復するときに最低限の荷物を入れて登るのに使用するものです。山頂へアタックする用のザックですね。
行程が4時間以下ぐらいのそれほど長くないハイキングでの使用も可能です。
20~30リットル
20~30リットルのザックは日帰り登山向けです。
標高1,500m以下の低山メインで、4月~10月にかけて比較的暖かい季節しか登らず、荷物は基本的に少ないという方は20~25リットルのザックを選ぶと良いでしょう。
低山メインでオールシーズン登るという方や、荷物の多い方は30~35リットルの容量を選んでおくと安心です。
各部の名称&役割
①ロードリフトストラップ:ザックを体にフィットさせるためのストラップ。
②ショルダーハーネス:ザックの荷重を肩で支えるメインハーネス。
③チェストストラップ:ショルダーハーネスがずれないように胸の部分で固定するストラップ。
固定位置は鎖骨の下5cmが目安です。きつく締めすぎないようにしましょう。
④ショルダーストラップ:ショルダーハーネスの長さを調節するストラップ。
⑤ヒップベルト:肩への負担を減らすために、腰で荷重を支えるためのストラップ。ヒップベルトの真ん中が、ちょうど骨盤の出っ張っている部分にくるように締めましょう。
⑥コンプレッションストラップ:ザックの中身が少ないときは、ここを締めることで荷物の揺れを防ぎます。また荷物の外付けにもこのストラップを使います。
⑦サイドポケット:水筒やトレッキングポールを入れておくのに便利なポケット。
⑧雨蓋(トップリッド):雨がザック内部に侵入するのを防ぎます。収納スペースにもなっているので、すぐに取り出したい行動食やトイレットペーパーを入れておくのに便利です。
ザックによっては雨蓋がないタイプもあります。上のようなロールアップタイプはザックの口をくるくる丸めてベルトで留めます。雨蓋タイプのザックよりも雨に強いのが特徴です。
⑨シュラフドーム:2気室のザックについているザック下の収納スペース。日帰りなら下山後の着替えやレインウェアなどすぐに使わないものを入れておくと便利です。
小屋泊やテント泊の場合は、寝袋やテントなど行動中は使わないものや汚れたものを入れておくと良いでしょう。
そもそも気室とは、ザック内部の部屋のことです。中が布で仕切られていないタイプは1気室、仕切られていて荷物を入れるスペースが2つに分かれているものを2気室と呼びます。
ザックを購入するときにチェックすべきポイント
背面長があっているか
背面長は首の第7頸椎骨から両腰骨の上部を水平に結んだ線までの長さのことを言います。
具体的な測り方を説明しますね。まず首を前に倒したときに、1番出っ張っている骨が第7頸椎骨です。
そこにメジャーを当て首を戻し、まっすぐにメジャーをおろして、両腰骨の上部分からまっすぐ横に線を結んだところまでの長さを測定しましょう。
なかなかフィットするザックが見つからない人はお店で背面長を測ってもらい、その長さに合わせてザックを選ぶか背面パッドの位置を調節して合わせましょう。
女性モデルは背面長が男性モデルに比べて短くなっているので、女性や背の低い方は女性モデルから選ぶと良いですね。
背中にすき間があいていないか
ザックと背中の間にすき間が空いていると、肩に荷重がかかってしまい長時間歩くと肩が痛くなります。
ロードリフトストラップとショルダーストラップを締めたときに、背中にぴったりフィットするものを選びましょう。
ショルダーハーネスが肩から浮いていないか
ショルダーハーネスが肩から浮いていると腰に荷重がかかり、腰骨が痛くなります。ショルダーストラップやロードリフトストラップを締めても改善されない場合は、背面長が合っていない可能性があります。
背面パッドの位置が調整できるザックは調整してみましょう。
ザックのフィッティング方法
- 重りを入れてもらう
お店でザックをフィッティングする際は、重りを入れてもらいましょう。実際に山で使用するときにどのような背負い心地になるかを知るのはとても重要です。
重りを入れてみると背中にすき間ができたり、背面長が合っていないことに気づくことがあります。 - ヒップベルトを締める
ヒップベルトの真ん中が腰骨の出ている部分に来るように締めましょう。 - ショルダーストラップを締める
ザックと背中の間にすき間が空かないように締めます。ショルダーハーネスが折れ曲がらない程度に締めましょう。 - ロードリフトストラップを締める
ザックを体にグッと寄せます。 - チェストストラップを締める
ショルダーストラップがずれないように固定します。鎖骨下5cmの辺りで留めるのが目安です。
フィッティングしてみたら、店内を歩き回ってみて体にフィットしているかや、背負ったまま使える収納ポケットがどれぐらいあるかなどを確認しておきましょう。
ザックおすすめ商品6選
モンベル バーサライトパック
たたんだ時に小さく薄くなるため、携行性抜群のザックです。軽さを追求しているためショルダーパッドや背面パッドはないので、短時間しか使用しないアタックザックにおすすめです。
また3~4時間程度のハイキングにもいいですね。
トップリッド部分(上の写真で言うザックの蓋部分)に収納できるので、アタックザックとして持ち運んでも邪魔になりません。
今回は15リットルを紹介していますが、バーサライトパックシリーズには他に 20,30,40リットルもあります。
・容量:15リットル
・重量:99g
・カラーバリエーション:4色
・価格¥3,960
ブルーアイス リーチ12
リーチ12は岩場や雪山で素早く行動することを目的に考えられたザックになっています。ショルダーハーネスについている大きいポケットが特徴で、ボトルや行動食、地図まで入るので、トレールランニングやULハイクをする方におすすめです。
ヘルメットホルダーが付属しているので、岩の多い山や活火山で山行する時のお供にしても良いですね。
行動時間の短いハイキングにもおすすめです。
・容量:12リットル
・重量:371g
・カラーバリエーション:1色
・価格:¥20,680
シートゥサミット ウルトラシルドライデイパック
縫い目にシームテープ処理が施された耐水圧2,000mmの防水デイパックです。付属のスタッフサックに小さく収納して持ち運べるので、アタックザックとしての使用がおすすめです。
ショルダー部分は補強されているので、強度も確保されています。ポケットはないですが、前面にコンプレッションコードが付いているので、暑くなって脱いでしまったウィンドブレーカーをちょっと挟むのにも使えます。
・容量:22リットル
・重量:110g
・カラーバリエーション:4色
・価格:¥5,390
ドイター ACライト24
背面とショルダーパッドの通気性が高いので、汗かきの人や夏場のトレッキングにおすすめです。トレッキングポールを外付けできたり、雨蓋の収納、大きなサイドポケットなど収納スペースも充実しています。
ヒップベルトもついているので、6時間以上歩く日帰りハイキングでも楽に背負えます。
・容量:24リットル
・重量:960g
・カラーバリエーション:4色
・価格:¥13,750
モンベル ガレナパック
とにかく収納が多いザックです。ポケットがたくさんついているザックを探している人には本当におすすめしたいです。
背面パッドには凸凹を持たせているので、背中の嫌な蒸れを軽減してくれます。ショルダーパッドも厚く、ヒップベルトもついているため、長時間背負ってもストレスになりません。
底部にザックカバーが付いているので、別で買い足す必要はないです。
ガレナパックシリーズには30リットルの他に20, 25リットルの容量もあり、女性用モデルもラインナップされています。
・容量:30リットル
・重量:832g
・カラーバリエーション:3色
・価格:¥12,100
ショッフェル バックパック25
ロールアップタイプで防水性の高いザックです。サイドポケットやコンプレッションストラップもついているので、収納もバッチリ確保されています。
とにかくデザインがおしゃれなので、山でも街でも使えるザックがほしい方におすすめです。
・容量:25リットル
・重量:570g
・カラーバリエーション:2色
・価格:¥19,800
お気に入りのザックを見つけて日帰り登山を楽しもう
今回の記事ではザックの基礎知識から日帰りザックのおすすめまで解説しました。タウンユース用のバックパックから登山用のものに変えるだけで、快適に山を楽しめるようになります。
是非ザック選びの参考にしてください。
次回は山小屋泊におすすめの中型ザックについて説明します。
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