山で飲む水、どうしてる?
こんにちは、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
夏山シーズン真っ盛りでアルプスなどで小屋泊やテント泊の縦走を楽しまれている方も多いと思います。
縦走登山で頭を悩ませるのが飲み水問題ですよね。
下から水道水を持って行くのも重たいし、でも沢水はお腹を壊しそう・・・
そんなあなたにオススメしたいギアが浄水器です。
今回は山で便利な浄水器を2つ紹介します。
浄水器は必要なのか?
そもそも浄水器って必要なの?と思いますよね。
私は浄水器を使わずにそのまま沢水を飲んでいます。
ですが沢水は水道水のように浄水されていないので、バクテリアなどを含んでいる可能性も十分にあります。
そのためお腹の弱い方はくだしてしまうこともあるでしょう。
飲む前に浄水しておけばお腹を壊す心配が減りますよね。
ただし北海道の山に行く場合は必ず浄水器を持って行きましょう。
キツネのフンに寄生している「エキノコックス」という寄生虫を沢水を経由して体の中に入れてしまうことで体内で増殖し、発見が遅れれば死に至ることもあります。
エキノコックスを取り去るためにも煮沸して浄水器を使ってろ過することが必要です。
参考元:国立感染症研究所 エキノコックス症とは (niid.go.jp)
おすすめの浄水器3選
Grayl ジオプレスピュリファイヤー
グレイルはボトルに沢水を汲みフィルター付きボトルを押し込むことで、ろ過された水がフィルター上部のボトルにたまるような仕組みになっています。
エキノコックスなどの寄生虫は99.9%除去でき、バクテリアは99.9999%、さらにウイルスも99.99%除去できるのです。
写真はジオプレスピュリファイヤーという商品で710mlの容量を8秒でろ過できます。
浄水可能量は250Lとなっているので、使用回数の多い方はカートリッジの交換が必要になります。
目安としては浄水に25秒以上かかるようになったら変え時です。
こちらの浄水器、ろ過するのにかなりの力が必要です。
そのため女性の方にはあまりオススメしません・・・。
おすすめポイント
・浄水器とボトルが一体型になっているので、ボトルを別で持ち歩かなくて良い。
・ウイルスも99.99%除去できる。
・カートリッジが交換できて衛生的。
Grayl ULコンパクトピュリファイヤー
ULコンパクトピュリファイヤーは先ほど紹介したピュリファイヤーの容量を減らしたもので、473mlを15秒で浄水できます。
こちらも寄生虫、細菌、ウイルスの除去率はジオプレスと同じで高い除去率を誇っています。
容量は少なくろ過時間も少し長くなりますが、女性が使用するならこちらのULタイプの方がオススメです。
どちらもモンベルで実物を見ることができます。
おすすめポイント
・ジオプレスよりも軽い力でろ過できる。
・軽量なので縦走の大荷物の中で邪魔にならない。
※寄生虫、ウイルス、細菌の除去率はジオプレスと同じ99.9%です。
GRAYLのお手入れ方法
浄水フィルターが入っているカートリッジは水洗いして最低でも48時間は乾燥させましょう。
しっかり乾燥することでフィルターにカビが生えるのを防ぎます。
ボトルとフタは食器用洗剤を使用してぬるま湯で洗い、しっかり乾燥させましょう。
ジオプレスピュリファイヤー、ULピュリファイヤーともろ過に25秒以上の時間がかかるようになったらフィルターを交換しましょう。
モンベルのホームページで使用方法やお手入れ方法を見ることができます。
SAWYER mini
ソーヤーミニは重さ56gと軽量でコンパクトな浄水器なので持ち運びに大変便利です。
様々な方法でろ過した水を飲むことができ、付属のストローを浄水器に付けてそのまま川の水を飲んだり、付属のパックに汲んで浄水器を取り付けて飲んだり、付属のパックに汲んだ沢水を浄水フィルターを通してマイボトルに移したり、ハイドレーションのストローに取り付けて飲んだりすることが可能です。
約45万リットルを浄水できるため、1日5リットル毎日浄水したとしても約245年使用することができるんです!
つまり1回購入すれば一生使えるということですね。
エキノコックスなどの寄生虫は99.9999%、バクテリアは99.99999%除去できますが、グレイルと違ってウイルスは除去できません。
おすすめポイント
・45万リットル浄水できるため、長く使える
・軽量でコンパクトなので縦走登山で邪魔にならない
・用途に合わせて飲み方を変えられる
SAWYER miniのお手入れ方法
お手入れには付属の注射器を使います。
注射器できれいな水を吸い上げ、カートリッジの浄水された水がでてくる側に差し込んで水を送り出します。
公式サイトでは”back wash”として紹介されています。
その後空の注射器で空気を送り込み、フィルターに残った水分を出していきます。
フィルターを濡れたまま保管するとカビが生えてしまうため、しっかりと乾燥させましょう。
水ですすぐだけでは不安という方は、手を浸けられるぐらいの湯温で2時間本体を煮ましょう。
または本体にお酢を注ぎ30分間浸けておくのも有効なようです。
公式サイトのリンクを参考にしてみてください。(英語です!)
動画の後半で説明されています。
山でも安全な水を飲もう
きれいな沢水とは言え寄生虫やバクテリアが入っている可能性があります。
そんな時に持ち運びにも便利ですぐにきれいな水が飲める浄水器があれば安心ですね。
登山用だけでなく災害時にも役に立つこと間違いなしです。
気になる方は是非チェックしてみてください。
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