この記事を読んで分かること
- 登山で使えるメリノウールインナーは?
- できるだけ安くメリノウールインナーを買うには?
- モンベルとワークマン、どっちがおすすめ?
こんにちは、このブログの中の人、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
学生時代にワンダーフォーゲル部で山を始め、登山歴10年目になりました!
スポーツ・アウトドアブランド向けに機能性生地を開発・販売する商社を経て、今は国内某アウトドアメーカーの直営店で働いています。
登山を始めたい、もっと色んな山に登ってみたい!という方を応援したい気持ちで書いています☻
登山に使えるコスパの良いメリノウールインナーは?
モンベル スーパーメリノウールL.W.ラウンドネックシャツ
モンベルのメリノウールインナーはスーパーエクストラファインメリノの中でも縮れの多い「マルチクリンプウール」を使用しています。
これにより一般的なメリノウールよりもストレッチ性を持たせることができています。
またメリノウールだけでなくポリエステルも混紡しているため、ウールのデメリットである乾きにくいという点が改善されているんです。
さらに縫い糸にカーボン糸を使用することによって、ウール素材の服を脱いだ時に起こりがちな静電気の発生を防止しているんです。
この辺りの細かな配慮はさすがアウトドアブランドですね。
価格 | ¥6,050(M) ¥5,610(W) |
重量 | 128g(M) 100g(W) |
素材 | ウール85%+ポリエステル15% |
色展開 | 2色(M) 3色(W) |
サイズ展開 | S,M,L,XL,U/S,U/M,U/L,U/XL(M) S,M,L,XL,U/S,U/M,U/L(W) |
ワークマン メリノウール長袖ラウンドネックシャツ
ワークマンもモンベルと同じくスーパーエクストラファインメリノという上から2番目のレベルの高品質メリノウールを使用しています。
100%使用しているにも関わらず、¥1,900で買えてしまうんです。
これは価格崩壊ですね・・・。
ちなみにMen’sとWomen’sでラインアップが異なり、Men’sは薄手のみ、Women’sは中厚手のみになっています。
価格 | ¥1,900 |
素材 | ウール100% |
色展開 | 2色(M) 1色(W) |
サイズ展開 | M,L,LL(M) S,M,L(W) |
そもそもメリノウールってなに?
メリノウールとはメリノ種の羊からとれるウールのことです。
太さに応じてランク分けがされており、繊維が細くなればなるほどなめらかな質感になります。
メリノウールの特徴やメリットについては以下の記事で解説しています。
モンベルとワークマンのメリノウールインナーを徹底比較
厚み
今回はモンベルの薄手タイプとワークマンの中厚手タイプで比較していきます。
モンベルは薄手、中厚手、厚手と3種類のラインアップがありますが、ワークマンは男性は薄手のみ、女性は中厚手しかないので暑がり・寒がりの方は注意が必要です。
筆者は暑がりなのでモンベルの方は薄手を選んでみました。
畳んだ状態での厚みはそんなに変わりません。
透け感に関してはモンベルのインナーは薄手ということもあり、インナーを引っ張た状態だと肌の色は透けます。
ただワークマンも中厚手ですがモンベルより若干マシかな?というレベルです。
ちなみにモンベルでも中厚手や厚手を選べば透け感は改善されます。
ストレッチ性
まずはモンベルのメリノウールインナーのストレッチ性を見ていきましょう。
ヨコ方向はよく伸びます。
タテは若干伸びるかなという程度。
引っ張った時の生地の返りが良いです。
続いてワークマン。
こちらも同じくタテよりもヨコ方向のストレッチ性が強いです。
モンベルもワークマンもストレッチ性を持たせるポリウレタンという合成繊維を使っていないにも関わらず、よく伸びます。
実際に着て肩を回したりしてもツッパリ感はなく、着心地が良いです。
運動時にもストレスフリーなストレッチ性だと思います。
速乾性
10分間水に浸けた後手で絞り、乾き具合を30分ごとにチェックしていきます。
1時間半後
モンベルもワークマンも袖はビチョビチョでボディ部分は乾いてはきましたが、触るとヒンヤリしていました。
3時間後
モンベルは袖の部分は少し濡れていますが、ボディ部分は着ても問題ないぐらいには乾いてきました。
一方ワークマンはまだ全体的にしっとりしています。
4時間後
モンベルは全体が完全に乾きました。
ワークマンは3時間前と特に変わっていない印象です。
5時間半後
ワークマンも完全に乾きました。
モンベルは速乾性を持たせるためにポリエステルを混紡しているため、メリノウール100%のワークマンよりも乾きが早いという結果になりました。
着心地
身長163cm女性でモンベル・ワークマン共にMサイズを着用しています。
モンベル
フィット感が高いです。
締め付けは感じませんが、程よく体にフィットしてくれている感じがします。
パッケージから出してすぐ(洗っていない状態)で着るとチクチク感はあります。
洗うとマシにはなりましたが、個人的にはまだ若干チクチク感を感じました。
肌触りとしてはドライな質感になっており、汗をかいてもあまりべたつかないような印象があります。
丈感としては伸ばすと腰回りが隠れるぐらいの長さです。
首回りは特段深いわけではないので胸元が見えるような服と合わせるとインナーが見えますが、登山やオフィスで着るような一般的なTシャツやニットと合わせる分には問題なさそうです。
ただし薄手ということもあり、下着の色が少し透けました。
厚手のセーターを重ねれば気になりませんが、薄手の白ブラウスなどを着る場合は念のため注意した方が良さそうです。
ワークマン
モンベルと比べるとフィット感は少なく、ゆったりした着心地になっています。
少しの締め付けも気になる!という方はモンベルよりもワークマンの方がおすすめです。
こちらも洗わない状態で着てみたところ、若干のチクチク感は感じました。
洗ってみましたが、洗う前とあまりチクチク感は変わらずです。
肌触りは柔らかい質感になっています。
丈感としてはモンベルと比べると短いように感じますね。
裾は腰骨までありました。
首周りはモンベルよりやや浅めな感じはします。
こちらも襟ぐりの開いた服を着るときは注意が必要です。
透け感は中厚手ということもあり、モンベルの薄手タイプよりは透けませんでした。
縫製パターン
肩部分
肩部分はワークマンとモンベルとで大きく異なっています。
ワークマンは写真のように一般的なTシャツのように肩の頂点部分を通るように縫い目が走っています。
一方モンベルは肩の頂点を外して前後を通るように2本縫い目が走っています。
肩の頂点から縫い目を外すことによって、バックパックを背負ったときに縫い目が肩に当たって痛くなることを防いでくれるんです。
この縫製はさすがアウトドアブランドですね。
袖口
ワークマンのメリノウールインナーの袖口はグルっと直線で縫われています。
先端部分はリブのようになっており、割と締め付け感があります。
袖をまくった時にずり落ちてきにくいような感じですね。
この辺りは作業着ならではでしょうか。
一方モンベルは写真のように段違いになっています。
これにより袖口のゴロツキ感を防いでくれるんです。
腕を通してみるとワークマンほど締め付け感はないので、腕部分の締め付け感が苦手な方はモンベルの方が良いかもしれません。
脇腹
どちらも同じような縫い方で縫製されていますが、個人的にはモンベルの方がゴロツキ感は気にならなかったです。
ワークマンに関しては身頃部分はゆったりした作りになっているのであまり気になりません。
ですが腕部分がややタイト目に感じ、縫い目の凹凸感が少し気になりました。
メリノウールインナー モンベルvsワークマンのおさらい
以上比較した結果を表にまとめてみます。
値段 | 素材 | サイズ展開 | 色展開 | ラインアップ | ストレッチ性 | 速乾性 | チクチク感 | |
モンベル | ¥6,050(M) ¥5,610(W) | ウール85%+ ポリエステル15% | S,M,L,XL,U/S,U/M,U/L,U/XL(M) S,M,L,XL,U/S,U/M,U/L(W) | 2色(M) 3色(W) | 薄手,中厚手,厚手 | ◎ | ◎ | △ |
ワークマン | ¥1,900 | ウール100% | M,L,LL(M) S,M,L(W) | 2色(M) 1色(W) | 薄手(男性のみ) 中厚手(女性のみ) | ◎ | △ | 〇 |
こんな人にはモンベルがオススメ!
- 程よくフィットするインナーが好みの人
- 運動量の多いスポーツをする人
- 汗かきの人
- シーンに応じて厚みを選びたい人
こんな人にはワークマンがオススメ!
- インナーはできるだけ安く済ませたい人
- 締め付け感の少ないインナーが好きな人
- 普段着用のインナーがほしい人
- 運動しても汗をあまりかかない人
自分のタイプからピッタリのメリノウールインナーを選んでみてください。
メリノウールのメリットなどについてはこちらの記事で解説しています。
合わせてご覧ください!
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