スリーピングマットはどうやって選べばいいの?
アウトドアでの睡眠に欠かせないアイテムが、寝袋とスリーピングマットです!
前回の記事では寝袋の選び方とおすすめ商品を紹介しましたが、快適な睡眠のためにはスリーピングマットも必須アイテムです。
今回はスリーピングマットの選び方と、種類別おすすめ商品を紹介していきます!
そもそもスリーピングマットは必要?
そもそも、スリーピングマットって必要なの?寝袋だけ買えばいいんじゃないの?と思われる方もいると思います。
正直、寝袋だけでも頑張れば眠れます。が、スリーピングマットがあるだけで、断然快適に眠れるようになります。
テントの床と寝袋の間にスリーピングマットを挟むことで、地面からの冷気をシャットアウトしてくれますし、何より地面の固さを感じずに眠れるようになります。
スリーピングマットの種類
クローズドセル
登山をしていると、大きなバックパックにマットを外付けしている人を見たことがありませんか?その人たちがつけているマットが「クローズドセル」という種類のスリーピングマットです。
クローズドセルは軽量で、多少雑に扱っても穴があきにくいタフなスリーピングマットです。
地面の熱も伝えにくいので、下からの冷えを感じることなく眠れます。
難点としては、収納サイズが大きいことです。丸めるか、折りたたむしか収納方法がないので、バックパックの中には入りません。そのため、このクローズドセルタイプのマットを使っている人は必然的に外付けするようになります。
インフレータブル
「インフレータブル」タイプのマットは、フォーム材が入ったマットの中に空気を入れて膨らませて使います。
収納サイズはクローズドセルタイプに比べて小さくなり、保温性もあります。穴があいてしまうと空気が漏れて薄くなってしまいますが、フォーム材が入っているので、最低限の厚みと保温性は保たれます。
重量はクローズドセルに比べて若干重たくなります。
エアー
3つの中で一番軽量、コンパクトになるのがエアーマットです。厚みも十分あるので、地面の凸凹感は感じにくくなります。
ですが、中身が空気なので地面の冷気を伝えやすく、保温性には劣ります。
また、空気を入れるだけなので、穴があいてしまうと空気を入れようがなく、ただの薄い布切れと化します・・・。
おすすめ商品紹介
モンベル フォームパッド
じゃばら状に収納できるので、素早く設置・撤収が可能です。裏面のフォームが硬めなので、地面の凸凹感を感じにくいです。
また、表面も凸凹しているので、適度なクッション性が感じられます。私もモンベルのフォームパッドを使用していますが、断熱マットの上にこれ1枚ひくだけで、温かさを感じるので、保温性もあると思います。
サイズは、120cm, 150cm, 180cmが展開されており、身長162cmの私は150cmサイズを使用しています!スタッフバッグ付きなので、ザックに外付けする時も破れを気にすることなく付けられます。
山と道 UL Pad15+
超軽量クローズドセルの元祖と言っても過言ではないのが、山と道の「UL Pad15」シリーズです。既存のUL Pad15を進化させたモデルがUL Pad15+です!
もともとUL Pad15シリーズは、断熱材にも使われる保温性に優れた素材で作られており、抜群の軽量性と保温性を誇っています。そして、この素材は水が浸透しにくいので、濡れた地面の上でも使えるんです!
しかしこれまでのUL Pad15は耐久性に欠け、岩や木にひっかけると破けてしまったり、石の多いテント場では凸凹感を感じてしまったりということがありました。これを表面のシボ加工により解決したのです!
UL Pad15+は、100cm、175cm、 200cmの3つの長さがラインナップされており、その特徴はカッターで簡単にカットできるということ!
例えば200cmサイズを購入して、自分の身長に合わせてカットした後、小さく切って座布団にしたり、バックパックの背面パッドとして使ったりと色んなところに使えます。
1枚あれば多用途な使い方ができるスリーピングマットです。
サーマレスト プロライト
世界で初めてインフレータブルマットを開発したのが、このサーマレストです。
プロライトはサーマレストのインフレータブルマットの中で、最も軽量・コンパクトになります。
厚さは他社メーカーとそこまで変わらない2.5cmですが、快適な眠りを追求しているだけあって、ハリ感のある寝心地で、安心感があります。
バルブは小型回転仕様なので、大きく7回ほど息を吹き込めば膨らみます。
断熱性を表すR値は2.4とそこまで高くないので、冬山での使用はおすすめしません。
3シーズン向けで軽量なマットをお探しの方にはおすすめです!
シートゥサミット ウルトラライトS.Iマット
Sea to SummitのウルトラライトS.Iマットは、軽量化を追求するために内部のフォームの肉抜きをしています。ですが、保温力が必要な腰回りや肩回りは肉抜き加減を他の個所と変えているため、抜群の寝心地を実現しています。
また、大口径のバルブにより、素早く膨らませることができるのも特徴です。逆止弁付きなので、ワンプッシュで自分好みの固さにすることができます。
他社メーカーのインフレータブルマットは1万円を超えてくるものが多い中、ウルトラライトS.Iマットは1万円以下で購入できます!寝心地と価格を考えるとコスパ◎なインフレータブルマットです。
NEMO テンサーアルパイン
保温性に劣るエアーマットながら、厳冬期の使用を想定したモデルで、R値は4.8と群を抜いています。雪山高山でテント泊される方におすすめです。
また、NEMOの独自構造により、エアーマットにありがちなフワフワした反発感がなく、しっかりめの寝心地になっています。そのため、うつ伏せで寝ても底付き感がありません。
また、NEMOの独自構造により、エアーマットにありがちなフワフワした反発感がなく、しっかりめの寝心地になっています。うつ伏せで寝ても底付き感がありません。
さらに、ポンプ付きのスタッフバッグ(収納袋)も付いているため、膨らませるのもラクラクです。
厚さは8cmと申し分ないですが、エアーマットのメリットである軽量性とコンパクトさは忘れておらず、携行性に優れます。登山に最適な1品です。
シートゥサミット イーサーライトXT インサレーティッドマット
厚さ10cmもあるスリーピングマットで、もはやベッドです(笑)
寝心地で選ぶならNo.1と言っても過言ではないスリーピングマットです。
この厚みのおかげで、横向きで寝る方でも地面の固さを感じません。それでいて、レギュラーサイズは490gとかなり軽量なので、携行性にも優れます。
でも、厚さ10cmのマットを膨らませるのって結構大変では?と思われる方もいらっしゃるのでは?イーサーライトXTにはポンプが一体になったスタッフサック(収納袋)が付いているので、口で空気を入れるよりも断然楽です。
ただやはり、厚みはあるので、ポンプで数回空気を入れる必要はありそうです。
内部にはインサレーション(保温剤)を内蔵しているため、R値が3.2と高く、4シーズン使えます!冬山でテント泊される方、冬にキャンプをされる方に是非使ってほしいマットです。
比較表
フォーム パッド | UL Pad15+ | プロライト | ウルトラライトS.Iマット | テンサー アルパイン | イーサーライトXTインサレーティッドマット | |
---|---|---|---|---|---|---|
厚さ | 1.6cm | 1.3cm | 2.5cm | 2.5cm | 8cm | 10cm |
サイズ(使用時) | 51x151cm | 50x175cm | 51x183cm | 51x183cm | 51x183cm | 55x183cm |
サイズ(収納時) | 51x15x9cm | 巻き方による | 28xφ10cm | 26xφ13.5cm | 20xφ8cm | 24xφ11cm |
R値 | 非公表 | 非公表 | 2.4 | 2.6 | 4.8 | 3.2 |
重量 | 336g | 198g | 510g | 550g | 475g | 490g |
価格(税抜) | \4,800 | \7,500 | \12,000 | \9,900 | \22,000 | \19,800 |
R値は断熱性を表す値で、0から10までで示されます。数値が大きければ大きいほど、断熱性は高くなります。
参考資料:スリーピング(寝袋・シュラフ)マット・パッドのR値は何ですか?激冬の時は?真夏は? (gw-ear.com)
スリーピングマットで快適な睡眠を!
各メーカー、様々なタイプのスリーピングマットを出しています。自分のアウトドアスタイル、予算、好みの寝心地に応じて選んでみてください!
この記事があなたの快適な睡眠の一助になれば嬉しいです。
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スリーピングマットと一緒に選びたい寝袋の選び方に関してはこちらを参考にしてください!https://mame-outdoor.com/sleepingbag/
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