突然ですが登山でサングラス使っていますか?
登山初心者の方は使っていない方も多いのではないでしょうか?
私も裸眼派で雪山以外では使っていませんでした。
ですが今年の夏山で使ってみて、目がかなり楽ということに気づいたんです。
コスパ最強2大ブランドのワークマンとユニクロのサングラスは山で使えるのか、徹底比較します。
この記事を読むと
・登山用サングラスの選び方が分からない
・そもそも山にサングラスっているの?
・ワークマンとユニクロでサングラス発見!山で使って大丈夫?
ということが分かります。
こんにちは、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
学生時代にワンダーフォーゲル部で山を始め、登山歴11年目になりました!
スポーツ・アウトドアブランド向けに機能性生地を開発・販売する商社を経て、今は国内某アウトドアメーカーの直営店で働いています。
登山にサングラスは必要?
シーズン問わず必要です。
山では標高が1,000m上がるごとに紫外線量は10%アップします。
つまり富士山頂は海抜0mの街中よりも、紫外線量が約37%増!
顔や身体は日焼け止めをしっかり塗っていても、紫外線は目からも侵入してきます。
目が日焼けすることによって以下のような症状がおこるんです。
・肌のたるみ
・シミ, ソバカス
・目がしょぼしょぼする
・目のゴロツキや不快感
・充血
また雪山でもサングラスの着用は「雪盲」にならないためにも必要です。
雪盲になると涙が止まらない、痛くて目が開けられないといった症状も現れます。
目は紫外線にさらされ続けると、最悪白内障などの病気を引き起こすこともあるので、山に行く時はサングラスを付けた方が良いんです。
登山用サングラスを選ぶときに気を付けるポイント
レンズの種類
偏光レンズ
偏光レンズは目に直接入る光だけでなく、路面や雪面に反射して入ってくる光の量もカットしてくれるレンズです。
岩場や雪の凹凸感が見えやすくなり、視界もクッキリクリアになって目の負担を軽減してくれます。
晴れの日も曇りの日も天候に関係なくクリアな視界を確保できるので、登山にオススメのレンズです。
偏光レンズはレンズとレンズの間に「偏光膜」と呼ばれるフィルムを挟むことによってその機能を生み出しています。
偏光レンズのメリット
- 路面の凹凸感が分かりやすい
- 視界をクリアにしてくれる
偏光レンズのデメリット
- スマホなどの液晶画面が見えにくい
スマホやパソコンの画面にも偏光板が付けられているため、偏光レンズを通して見ると画面が真っ暗に見えることがあります
ミラーレンズ
ミラーレンズは強い光を鏡のように反射し、まぶしさを軽減してくれるレンズです。
快晴時はまぶしさを抑えてくれ、目の疲労を軽減してくれます。
ですが曇りの時などそもそもの光量が少ない時は視界も暗くなってしまいます。
天候の変化が予想される縦走登山では使わず、快晴の1dayハイクで使用するのがおすすめです。
ミラーレンズのメリット
- 晴れた日にまぶしさをカットしてくれる
- 目が外から見えにくい
ミラーレンズのデメリット
- 曇りや雨の時は視界が暗くなる
調光レンズ
調光レンズは紫外線量に応じてレンズカラーが変化するレンズです。
紫外線量の多い晴れた日であればレンズの色は濃くなり、少ない日や夜間であればレンズの色は薄くなります。
日の出前から行動する方や、登山だけでなくサイクリングでも使用したいという方におすすめのレンズです。
調光レンズは紫外線量によって変化する感光物質をレンズにコーティングしています。
そのためレンズに傷がついてしまうとコーティングが剥がれてしまい、調光機能が落ちてしまうんです。
調光レンズの寿命は3~5年が目安です
調光レンズのメリット
- 天候に応じて自動で見え方を調整してくれる
調光レンズのデメリット
- 寿命が短い
レンズカラー
レンズの種類だけに限らず、レンズの色でも見え方が変わってきます。
レンズカラー | 特徴 |
グレー系 | 光を均一にカットしてくれ、裸眼に近い見え方 |
ブラウン系 | 視界のコントラストを高めてくれ、よりクリアな見え方 |
ブルー系 | まぶしさの原因になるイエロー・オレンジ系の光をカット コントラストを抑えてくれる |
オレンジ・イエロー系 | 太陽光のブルーライトをカットし、昼間のコントラストを高める |
グリーン系 | 青み・赤みの光を抑え、ナチュラルな見え方 |
登山で使うのであればグレー系かグリーン系のレンズがおすすめです。
可視光線透過率
登山用のサングラスは20~30%あればOKです。
10%前後だとかなり暗く感じ、90%に近いような高い数値のものだと裸眼により近くは見えますが、まぶしさをカットしてくれるわけではありません。
紫外線透過率=UVカット率も大事!99%以上の物を選びましょう
フィット感
購入前実際に掛けてみてフィット感もチェックしておきましょう。
頭を軽く振った時にずれ落ちてくると、山ではかなりストレスです。
オークリーなど海外モデルが合いにくいという人は是非日本ブランドのサングラスを試してみてください。
日本人の顔に合うようなアジアンフィットを採用している場合が多いので、フィットしやすいです。
SWANSやモンベルは日本ブランドなので、日本人に合いやすいです!
登山初心者におすすめのサングラス2つ
ワークマン
ワークマンのサングラスは天候を問わないクリアな視界が特徴です。
それを可能にしているのが偏光レンズ。
岩場や雪面の凸凹もハッキリ見えやすいです。
また可視光線透過率も37%と高く、レンズカラーもグレーなので裸眼に近い見え方をかなえてくれています。
レンズの縁がやや太めなので結構カジュアルに寄ってしまいますが、「とりあえず山で使えるサングラスがほしい!」という方は試してみる価値アリです。
価格 | ¥980 |
レンズ | 偏光レンズ |
UVカット率 | 99.9% |
可視光線透過率 | 37% |
重量 | 23g |
ユニクロ
ユニクロのサングラスは晴れの日にまぶしさを効果的にカットしてくれるのが特徴です。
ミラーレンズが使用されているため、太陽の強い光を反射してくれます。
ただし可視光線透過率がそこまで高いわけではないので、見え方は裸眼時に比べるとやや暗く感じます。
今回購入したのはウェリントン型ですが、スポーツ時により使いやすいモデルもラインアップされています。
ワークマンと違ってブルーライトカット機能が付いているので、タウンユースでも使いやすい仕様です。
ユニクロでは透明レンズでオシャレなテンプルのサングラスもラインアップされています。
透明レンズタイプはタウンユースと兼用で無雪期の日帰り1dayハイク用として使うこともできますね。
透明レンズはUVカット・ブルーライトカット機能はありますが、まぶしさは抑えてくれません・・・
価格 | ¥1,500 |
レンズ | ミラーレンズ |
UVカット率 | 99% |
可視光線透過率 | 10% |
重量 | 24g |
使用感をチェック
付け心地は?
ワークマンの方がフィット感が高いように感じます。
写真で見ても分かる通り、ユニクロよりもワークマンのテンプルの方が内側に入っているんです。
これによりワークマンのテンプルは高いフィット感を生んでくれます。
ただ結構締め付け感を感じるので、長時間付けていると側頭部の痛みを感じる方もいるかもしれません。
一方ユニクロのサングラスは強く頭を振るとややずり落ちてきます。
ですが普通に歩く分にはまったく問題なく使用できました。
ワークマンに比べるとソフトなフィット感になっています。
見え方は?
晴天時と曇天時で比べてみましょう。
ワークマンのサングラスだとまぶしさは抑えられている上に、視界は暗くなくクリアに感じられます。
一方ユニクロはワークマンに比べるとやや視界が暗いように感じますが、まぶしさが抑えられているので違和感なく見ることができます。
曇天時でもワークマンのサングラスだと視界は暗くならず、岩の凹凸もクッキリ見えます。
ユニクロだと光量が少ないということもあって、やはり暗く感じます。
ユニクロのサングラスは曇りや雨の日など天気の悪い日は使わない方が良さそうです。
外からの見た目は?
どちらもウェリントン型なのでレンズサイズはやや大きめです。
ただ日本人の顔の形には合いやすい形ですね。
レンズ縁の上部分が眉毛にかぶっていればかっこよく見えます!
ワークマンのサングラスは若干目が見えます。
一方ユニクロはミラーグラスということもあり目は外側から見えません。
「表情が見えるのは嫌!」という方はミラーレンズを選ぶと良いでしょう。
未使用時は落ちにくい?
ザックのショルダーベルトに引っ掛ける方法で検証してみます。
ワークマンはカチャカチャ揺れますね。
一方ユニクロは揺れないですね。しっかり固定されています。
その秘密はテンプルと眼鏡フレームを繋ぐ部分にバネヒンジが使われているからです。
これにより適度な硬さがあり、テンプルが開きにくくなっているんです。
サングラスを使って快適登山を!
私もこれまでは裸眼派でしたが、サングラスを使うと目の疲労度がかなり変わりました。
アウトドアブランドの物ももちろんいいんですが、まずはお試しでワークマンやユニクロの物を使うのがおすすめです。
くっきりクリアな視界で山を楽しんでみてください。
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