こんにちは、このブログの中の人、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
学生時代にワンダーフォーゲル部で山を始め、登山歴10年目になりました!
スポーツ・アウトドアブランド向けに機能性生地を開発・販売する商社を経て、今は国内某アウトドアメーカーの直営店で働いています。
登山を始めたい、もっと色んな山に登ってみたい!という方を応援したい気持ちで書いています☻
南アルプスの甲斐駒ヶ岳に登ろう!
南アルプス北部に位置する甲斐駒ヶ岳(標高2,967m)。山頂付近は白い花崗岩で覆われており、遠くからでもすぐにその姿が分かります。
甲斐駒ヶ岳だけであれば北沢峠から日帰りで登ることもできるので、低山を色々歩いて体力に自信が付いてきた方におすすめの高山なんです。
そんな甲斐駒ヶ岳へのアクセス・ルート情報を紹介していきます。
また2021年9月最新の山小屋・テント場営業情報も載せていますので是非参考にしてください。
アクセス
仙流荘まで
長野県側から入る方法を紹介します。
北沢峠までは車で直接行くことはできず、仙流荘という旅館横のバス停から出ている南アルプス林道バスに乗る必要があります。
公共交通機関の場合
JR伊那市駅or伊那北駅から
JR関東バスに乗車し、高遠駅で長谷循環バスに乗り換えます。
伊那市駅から乗る場合は駅最寄りのバスセンターから乗車しましょう。
高遠駅までの料金は伊那市駅バスセンターからも伊那北駅からも¥530です。
長谷循環バスの料金は高遠駅から仙流荘まで¥310です。
長谷循環バスは土日祝の運航はなく、現在減便されているため高遠駅~仙流荘に向かう便は平日の高遠駅7:30発の便のみになっています。
利用する際は注意してくださいね。
JR茅野駅から
茅野駅からは南アルプスジオライナーに乗車しましょう。
9/26までの休日のみ運航しています。
茅野駅から仙流荘までは¥1,780です。
新宿駅発着なので関東の方はこちらを利用した方が便利だと思います。
マイカーの場合
筆者は2021/9/9に車でアクセスしましたが、中央道を降りて県道を走行し、県道49号から国道152号に入る手前で工事による全面通行止めで引き返すことになりました。(上記写真赤丸部分)
東海以西からアクセスされる方は中央道を通って駒ヶ根ICで降りた後上記の道を通ることになると思うので、県道49号から18号線に折れて仙流荘を目指す方が安心です。(下記写真黄線の道)
仙流荘〜北沢峠まで
仙流荘〜北沢峠までは南アルプス林道バスに乗りましょう。
料金は乗車運賃¥1,150+手回り品¥220で片道¥1,370です。
仙流荘で往復で買っておくと便利です。
土日はかなり混むとのことなので、早めに並んでおくと良いです。
バスの乗車時間はトータル1時間程ですが、途中豪雨災害の復旧工事中の箇所があるため、一度バスを降りて5分ほど歩きシャトルバスに乗り換える必要があります。
山道でかなりウネウネしているので、車酔いしやすい人は酔い止め必須です!
甲斐駒ヶ岳付近の山小屋&テント場情報
山小屋とテント場は事前予約必須です。
また南アルプスは公営の山小屋が多いため、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置により休業になる可能性が高いです。
2021/9/28現在の北沢峠周辺の山小屋・テント場最新情報をまとめておきます。
・北沢峠こもれび山荘:小屋泊のみ。予約必須。
・大平山荘:小屋泊のみ。休業中。
・長衛小屋:小屋泊・テント場あり。9/30まで休業予定。
小屋・テント共に予約必須。
・仙水小屋:小屋泊・テント場あり。
小屋・テント共に予約必須。
・七丈第一・第二小屋:小屋泊・テント場あり。黒戸尾根から入山する場合に便利な山小屋です。
・早川尾根小屋:小屋泊・テント場あり。広河原から入山する場合に便利な山小屋です。
仙水峠~甲斐駒ヶ岳のルート紹介
北沢峠から登る場合は青い線で描いているルートを行くのがオススメです。
青いルートを往復した場合のコースタイムは7時間10分、往路を青いルートで登って復路を黄色いルートを通って北沢峠まで戻ってきた場合は7時間25分です。
北沢峠から双児山までは樹林帯の上り坂が続きます。
正直めちゃめちゃきついです。
双児山を越えたら展望も出始めるので気持ち的には楽に歩けるようになると思います。
今回は仙水小屋にテントを張っていたため、黄色の線で描いているルートを紹介します。
仙水小屋~甲斐駒ヶ岳のコースタイムは6時間10分です。
仙水小屋を出て右手に樹林帯の中を上がっていきます。
仙水小屋から仙水峠まではアップダウンが少なく、なだらかな道が続きます。
20分ほど歩くと大き目の岩がゴロゴロしているルートに出ます。
岩の上をマーキングやケルン(たくさんの石が積まれて山みたいになっているもの)頼りに北東へ進みましょう。
浮石が多いので岩場歩きに慣れていない方は捻挫したり、バランスを崩したりしないよう注意が必要です。
岩場を20分ほど歩くと仙水峠に到着です。
ここは甲斐駒ヶ岳方面と栗沢山方面の分岐になります。
ここから急な上り坂に入るので、しっかり休憩を取っておきましょう!
駒津峰までの1時間半の登りはとにかくきついです。
樹林帯で展望がない中、なかなかの急坂を上がっていきます。
体力に自信がない方はコースタイムを1.5倍で計算するなど長めに見ておいた方が良いです。
木が減ってきたところで振り返ると栗沢山の展望があります。
駒津峰到着!山頂は広いのでゆっくり休憩しましょう。
駒津峰からは甲斐駒ヶ岳と摩利支天の姿を見ることができます。
駒津峰から10分弱歩くと三点支持で降りなければならない岩場が出てくるので、トレッキングポールを使っている方はここで閉まっておきましょう。
岩場慣れしていない方は結構怖いと思うので、甲斐駒ヶ岳に来る場合は事前に岩場の多い低山で練習しておいた方が良いですね。(関西なら六甲の荒地山がオススメです。)
岩を降りると直登ルートと巻道ルートの分岐があります。
どちらを選んでもコースタイムはさほど変わりませんが、直登ルートの方が上級者向けになるので初心者の方は巻道を選ぶのがオススメです。
ちなみに甲斐駒ヶ岳はヘルメット着用が推奨されています。
この分岐から先は砂礫の中に大小様々な岩がゴロゴロしている道になります。そのため落石が起こりやすくなっているんです。
落石から頭を守るためにもヘルメットの着用をおすすめします。
今回は巻道ルートを選びました。
登り始めは岩が多めです。
1時間ほど上がると摩利支天との分岐に着きます。
今回は天候が悪かったのでカットしましたが、山頂には剣が突き刺さっていて甲斐駒ヶ岳の展望も良く、かなり良いところなので是非行ってみてください。
この分岐から往復20分かかります。
摩利支天への分岐手前ぐらいからは写真のような砂多めの登山道になっていきます。
足を取られやすいので下山時は特に転倒・滑落に十分注意してください。
またガスが濃くて視界が悪くなるとルートを見失ってしまう可能性が高いです。
踏み跡を見ながら、マーキングを確認しつつゆっくり進みましょう。
写真手前に写っている赤い札を目印に進みましょう。
砂礫の上り坂を終え、この分岐まで来ればあと5分で甲斐駒ヶ岳山頂です!
甲斐駒ヶ岳山頂に到着です!
この日はガスで何も見えませんでした(泣)
山頂は広めで、祠が建っています。
天気が良ければ仙丈ケ岳、富士山、北岳、間ノ岳、鳳凰三山がきれいに見えるんです・・・。
下山は元来た道を通ります。
駒津峰からの下りは傾斜が急なので捻挫しないように注意してくださいね。
(私の前を歩いていた人が実際に捻挫をしたので。)
甲斐駒ヶ岳とセットで登れる山
仙丈ケ岳
甲斐駒ヶ岳にプラス1日で仙丈ケ岳にも是非登ってほしいです!
標高は3,033mと甲斐駒ヶ岳より高いですが、北沢峠からなら登りやすい山です。
前回のブログで仙丈ケ岳については詳しく書いているので是非参考にしてください。
【2021/9月更新】南アルプス北部・仙丈ヶ岳の山小屋・アクセス情報・ルートを紹介 | まめにアウトドア (mame-outdoor.com)
栗沢山&アサヨ峰
2泊できるなら栗沢山も是非登ってほしい山です。
甲斐駒ヶ岳と摩利支天の展望が素晴らしいのはもちろんなんですが、山頂からは360°のパノラマを楽しむことができます。
北沢峠から栗沢山までは往復3時間50分、アサヨ峰まで行くと+2時間かかります。
天気が良ければ雲海+ご来光、甲斐駒ヶ岳のモルゲンロートを拝めるので是非行ってみてください!
ちなみに栗沢山は宇多田ヒカルさん出演の南アルプスの天然水のCMで出てきたところです。
下山後の温泉情報
仙流荘
南アルプス林道バスを下車してすぐのところにある仙流荘が北沢峠から一番近い温泉です。
内湯・露天・サウナも付いているそうです。
料金は大人¥500、小学生以下¥300とリーズナブルなのも嬉しいですね。
高遠温泉さくらの湯
仙流荘から車で15分ほど走るとさくらの湯という温泉もあります。
今回私はこちらの温泉に行きました。
こじんまりした感じの温泉で、内湯には打たせ湯やジェットバスがあり、露天もこじんまりしていて良い雰囲気でした。
洗い場が少なかったので、人が多いときは待つ必要があります。
料金は大人¥500、小学生以下¥300とこちらもリーズナブルです。
美しい甲斐駒ヶ岳を満喫しよう!
白い岩肌でどっしりとした印象のある美しい甲斐駒ヶ岳。
見るのもいいですが、是非登ってみていただきたい山の一つです。
日帰りでも登れる高山なので低山歩き・岩場歩きに慣れてきた方なら挑戦できる山だと思います。
次の登山計画の参考になれば幸いです。
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