楽しい登山に行く前に、計画立てていますか?
しっかりとした計画があればこそ、事故を未然に防ぐことができますし、万が一の事故が起きたときにも冷静に対処できます。
でもどうやって計画立てたらいいか分かんない・・・
というあなたのために、4つの手順に分けて具体的に登山計画の作り方を解説します。
記事の後半には、アプリを使って簡単に計画を立てられる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むと
・登山計画の必要性
・登山計画の立て方
・初心者必見!登山計画に役立つアプリ
が分かります。
こんにちは、まめぞう(@mamezou_outdoor)です!
学生時代にワンダーフォーゲル部で山を始め、登山歴12年目になりました!
低山はオールシーズン、高山は夏~秋にかけてテント泊縦走しています。
スポーツ・アウトドアブランド向けに機能性生地を開発・販売する商社を経て、今は国内某アウトドアメーカーのスタッフです。
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服装のこと、疲れにくい歩き方などなんでもどうぞ!
登山計画って必要?
登山計画は安全に登山を楽しむためには、絶対に必要です。
登山は自然の中で楽しむものなので、予測不能な事故が起こりえます。
ですが登山中の事故はある程度、事前の計画で防げるんです。
例えば事前の計画で、こんなことが防げます。
- 危険個所・迷いやすい箇所を地図上で確認→避けれるし、通らなければならなくても十分注意できる。
- 早出早着の時間設定にする→道に迷ったり、ケガをして大幅に時間が押しても心に余裕を持って下山できる。
- 登山計画書を提出→遭難した時に救助してもらえる確率が上がる。
さらに山岳保険によっては登山計画書を提出してさえいれば、救助費用の補償額が1千万円にアップするものもあるんです。
心と身体に余裕を持たせた安全登山のためには、登山計画は必須なんです。
登山計画の立て方4STEP
目標の設定とルートの選定
まずは登りたい山を決めましょう。
登りたい山はSNSで景色が良いところを選んでも良いですし、YAMAPなどの登山地図アプリで色んな人の活動記録を見て決めても良いです。
山を決めたら、ルートを選定していきます。
自分の力量に合ったルートを選ぶことが重要です。
行動時間の目安としては、下記ぐらいの時間で選ぶと良いでしょう。
・初心者で体力に不安がある方→3~4時間までのコース
・山歩きに慣れてきた方→5時間前後のコース
・アルプスを目指して体力づくりしたい方→6~8時間のコース
コースを選定したら地図を見て、危険個所がないかも確認しましょう。
岩場や川を渡る渡渉ポイント、道に迷いやすい箇所を把握しておくと安心です。
登山初心者の方は、もし避けられるなら危険個所を避けられるルートをとるのがおすすめです。
入山時刻と下山時刻の設定
コースを決めたら入山時刻と下山時刻を設定しましょう。
ここでまず設定するのは下山時間です。
下山時間は下記を目安に設定するのがおすすめです。
・日帰り登山→日没の2時間前
・小屋泊/テント泊登山→15時まで
道に迷ったり、ケガをして下山が遅れたとき、日が落ちてくると精神的にかなり不安になります。
下山時刻を早めに設定しておくことで、万が一のことが起きても心に余裕を持って対処できます。
小屋泊やテント泊の場合、高山の天気は午後から崩れやすくなるので、できる限り早く着くようにすると安心です。
下山時刻を設定してから、行動時間を逆算して入山時刻を設定しましょう。
エスケープルートを考える
登山計画で意外と見落としがちなのが、エスケープルートの設定です。
エスケープルートは体調不良、天候不良、事故などによって、予定していたルートで登山の続行が難しくなった時に使うものです。
エスケープルートは、今いる地点から早く・安全に最寄りの駅やバス停、車道に降りられるルートを設定しましょう。
全体の行動予定を何分割かにして、エスケープルートを設定しておくと安心です。
例えば、兵庫県の六甲山を例に考えてみましょう。
芦屋のロックガーデンから六甲山頂を超えて、有馬温泉まで縦走する場合、私ならこのようにエスケープルートを設定します。
・A区間→芦屋駅へ引き返す
・B区間→金鳥山経由で岡本駅へ
・C区間→東お多福登山口のバス停へ
・D区間→有馬温泉駅へ
計画の段階でエスケープルートを決めておくと、万が一のときに冷静に対処できますよ。
登山計画書の作成と共有
登山計画ができあがったら、登山計画書を作りましょう。
紙に書いて入山口の登山届ポストに出してもいいです。
ですが最近はアプリで簡単に作成、提出までできます。
しかもアプリで提出すると、サーバー上にデータがあるため、万が一の時に捜索隊に共有されるんです。
紙で提出するより素早く捜索に移れるため、紙よりもアプリベースの方にメリットがあります。
登山計画に役立つアプリ3選
YAMAP
「YAMAP」はユーザー数No.1の登山地図アプリです。
登山をされる方であれば、使っていなくても名前ぐらいは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
行きたい山を決める段階から他のユーザーの登山記録を見られるので、情報収集に便利です。
登るルートを決めたら、地図をダウンロードしましょう。
ルートをなぞっていくだけで、簡単に登山計画ができあがります。
山ごはんをしっかり楽しみたい方は、休憩時間も調節できるので、自分の行程に合わせて計画ができます。
登山計画ができたら、一緒に行くメンバーにそのままシェアもできますし、提出もできるんです。
サーバー上に保管されるので、救助が必要になったときには救助隊が登山計画書を見て、いち早く動いてくれます。
さらに山を歩いている間は、GPSを使って自分の現在地も分かるんです。
情報収集・登山計画・登山計画書の提出・現在地の確認まで、すべて無料でできるのがYAMAPのすごいところなんです。
ただ無料プランには月ごとの地図のダウンロード数に上限があります。(2つまで)
山に行く回数が多い方は、有料版にアップグレードしても良いですね。
山と高原地図アプリ
山の紙地図でもっともメジャーと言える昭文社の「山と高原地図」のアプリ版です。
「山と高原地図」の紙地図を見慣れている方にとっては、使いやすいアプリでしょう。
情報収集がしやすく、地図も見やすいです。
ただ登山計画書の作成と提出は有料版にアップグレードしないとできません。
無料版で地図を見ようと思っても、登山地図の購入に1山域650円かかります。
有料版にすることを前提に使った方が、使い勝手の良いアプリです。
コンパス
「コンパス」は日本山岳協会など9つの山岳系団体と協定を結んでいるアプリです。
人気山域の山岳救助隊と連携しているので、サーバー上にアップした登山計画書を元に救助隊が早急に動いてくれます。
またアプリ上で下山通知がされなければ、緊急連絡先の家族や友人に連絡がいくようなシステムも構築されています。
万が一の時に信頼がおけるアプリです。
登山計画は先ほど紹介した2つのアプリ同様、ルートをなぞっていけば作成できます。
ただ、とてもなぞりにくいです。
本来行きたいルートと違うところが選択されることがよくあります。
自動保存もされないため、一旦スマホをスリープ状態にしてしまうと初めから作成しなければなりません。
計画が立てずらいという点から、先に説明した「YAMAP」や「山と高原地図アプリ」に比べると劣る印象です。
比較表
しっかりした登山計画で楽しい登山を!
登山計画の立て方4ステップと、おすすめの登山計画アプリを紹介しました。
登山計画は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、アプリにも上手に頼って計画してみましょう。
時間に余裕があると心と体にも余裕ができて、山の景色をいつも以上に楽しめますよ。
今度山行くけど、作った登山計画これでいいのかな?
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